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チャートを研究しよう

FXで負けトレードを繰り返した翌日の夕方、会社からの帰宅途中で昨夜のことを思い出していました。

今まで順調に利益を伸ばしてきたのに、昨夜一晩で利益を全部失うくらい負けてしまった理由をもう一度整理しないと、同じことを繰り返してしまいそう。昨夜決心したトレード日記も今日から付け始めよう。

帰り道に文房具屋さんによってノートを買い、昨晩のトレードの内容、なぜそのトレードを行ったか、そして敗因を自分なりに分析して書いてみました。

トレードした理由は、経済指標発表時なので、為替レートが動くからチャンスだと思ったから。

敗因は、為替レートの乱高下にあわててしまい、冷静にトレードができなかったこと。そして、今まで順調に勝ち進んでいたので、自分の腕を過信して大きなロットでトレードしたこと。

こうやって書き出してみると、早く、たくさん儲けたいという気持ちのあせりがこういう結果になったのだとわかりました。そして、よくもこんな危ない綱渡り的なトレードをしたものだと背筋がひやりとしました。

後でインターネットで読んだのですが、重要な経済指標の発表は世界中のトレーダーが注目をしているので、瞬間的に為替レートが大きく動くこともありますが、発表直後に為替レートが上がったかと思うと、それに反発するかのようにその後下落したりと、トレードするのに大変見極めが難しいのだそうです。

確かに経済指標発表時は、為替レートの動きがダイナミックでFXトレーダーにとってはチャンスだけれど、もうすこし腕を磨いて、自信をつけてからエントリーすることにしよう。それまでは、一気に大きく儲けなくても着実に利益を伸ばすテクニックを学んで行こう。

そして、まさに着実に利益を伸ばすテクニックを知りました。リミットと言って、利益がある程度でたところで自動的にトレードをクローズする手法があるのです。

例えば、豪州ドルを1万通貨買い、日本円を1万通貨売りでエントリーした後に、豪州ドルが40銭上がり、その後下落し始めてエントリー時より為替レートが下がったら、口座の残高はエントリー時よりも減ってしまいます。
しかし、リミットといって、一定の利益が出たところでトレードをクローズする指示をしておけば、パソコンから離れても、いやパソコンの電源を切っても、利益を確定できるのです。

逆に、損失も一定の範囲内に収めることができます。上記の豪州ドルの例で、一旦上がった為替レートが下落し始め、エントリー時よりも50銭下がってしまったとすると、1万通貨のトレードならその時点で5000円の損失が生じています。そこでストップといって、「これだけの損失が出たらトレードを終了します。」という指示をあらかじめ出しておけばよいのです。

上記の豪州ドル買い/円売りで1万通貨のトレードで、リミットを35銭、ストップを20銭としましょう。最大利益は得られなくても、着実に35銭、すなわち3500円の利益を確定してトレードを終了することができます。そして、万一為替レートの急な下落があっても、損失は20銭、2000円と決まっているので安心です。

今までは、ただトレードを開始した後は、ひたすらパソコンの画面を見つめ続けて精神的に疲れたけれど、リミットとストップを入れれば、とても気持ちが楽だわ。

あとは、為替レートが上昇したり下落したりする反転のタイミングを知りたいなぁ。

それが、まさに世界中のトレーダーが研究し続けているテーマです。
テクニカルといって、様々な計算式から導かれたグラフを併用したり、毎日の価格変動をグラフにして今後の動きを予測したり、中には占星術を参考にする人もいるとか。

その中で一番基本となるのはローソク足と言って、毎日の為替レートの始値、終値、高値、安値という、4つの数値で描かれるグラフです。

為替レートの上昇と下降が人目でわかるし、長いヒゲのような線が出ているとその後レートが反転したり、ローソク足を見ているだけでも面白いなぁ。

更に、移動平均線といって、過去のある一定期間のレートの平均を線グラフにしてローソク足に重ねて表示すると、今、相場が上昇気味か下降気味かよく分かりますし、100日といった長い期間の移動平均線と、21日などの短い期間のものを両方表示させると、長いスパンの相場と最近の相場の動きの両方が見えてきます。

移動平均線ってシンプルな線なのに、奥が深そう。明日は土曜日だから、為替市場はお休み。過去のチャートにローソク足や移動平均線を表して、じっくり見てみよう。そうすればある程度為替相場の見通しが立つから、運に任せるような取引でなくてエントリーの方針が立てられるはず。

土日は、FXの相場はお休みです。普段は24時間動き続ける為替相場ですが、週末はチャートの研究にうってつけです。そして来週からは、エントリーする前に戦略を立ててトレードに臨む決心をしたのでした。