取引を始める前の注意点、取引所選びポイント
日本国内の取引所は2017年暮れ現在で14ありますが、その中でどこを選ぶべきか?というのは初心者にとってなかなか頭の痛い問題です。
注意点を上げるとすれば、以下の4点になるでしょう。
1.自分の取り扱う投資額に合っているかどうか
仮想通貨取引所によっては、最初は多くの額を取り扱えないようになっていて、運営側の要求する個人情報を提出し、身元確認をすすめる内にサービス内容(扱える額を含む)がレベルアップするようになっていることがあります
認証レベルに段階を設けている所では、すぐに大金を扱えませんので、急ぐ場合は不適であるといえるでしょう。
2.レバレッジ取引の可否、倍率の高さ
ビットコインをお金で実際に買う(これを現物買いといいます)ことなら、買った分の価格の差だけで利益または損が出ますし、一時的に値段が下がっても(これを含み損と言います)売らないうちは実際の損ではありませんから、投資しているあなたの財布には何ら影響はでません。
しかし、更に大きな運用利益を見込んで信用取引(レバレッジ取引など)をするならば、信用取引サービスの内容を細かくチェックしましょう。
ほとんどの取引所ではレバレッジ(FXと表現している所もあります)取引ができます。
ただし、急激な相場の変化でロスカット(強制決済)され、資産を失いゼロになるか、半額程度に減るか、取引所の規定によっては追証(おいしょう)が必要になり、最終的にマイナス(負債)を背負うこともあります。
取引所によってはゼロカット(マイナスしないうちにロスカットされ、負債を負わないでよいルール)方式になっています。
レバレッジ倍率は1倍から25倍までさまざまですが、取引所で何倍まで可能なのか、リスクを受け入れられる余力が自分にあるか等、よく考えてから行う必要があります。
値動きの激しいときに高倍率で運用すると、一攫千金の可能性もある一方で、一瞬でロスカットしてしまうリスクがあります。
3.資産管理の安全性
日本国内の主な仮想通貨取引所ではほとんどが現在考えられるセキュリティ対策を十分に行っているため、大きな差はないと思われますが、念のため以下の点がなされているか、アカウント開設前に確認しましょう。
(1)ログイン時、2FA(二要素認証)に対応しているかどうか。誤入力が数回あるとアカウントがロックされるか否か。
(2) Multi-Sig(マルチシグネチャー)、つまり複数署名を行っているかどうか。
(3) 取引所自身の資産管理でコールドウォレットを採用しているかどうか。ハッキング防止のためインターネットから隔離されたオフライン環境で保管するポリシーがあるか。
4.取り扱う仮想通貨やトークンの多さ
今時は、ビットコイン専門の取引所というのはむしろ珍しくなり、どこの取引所でもビットコイン以外の仮想通貨(オルトコイン、またはアルトコイン)や独自トークンを扱っています。
ご存知のように、今のビットコインの価格は非常に高くなり、したがって手数料も日本円換算ではかなりの額になりますが、取引所内で他の仮想通貨に両替して送金すれば、手数料は数分の一から1//10程度に抑えることも可能です。
またビットコインと仮想通貨間での売買で利益を上げることも可能なので、多くのコインやトークンを扱う取引所には利用価値が高いと言って良いでしょう。